「痛みをなんとかしたい」
「痛みをなくしたい」
「痛みさえなくなればいい」
と考えていると大変なことになりますよ。
それは、「痛みの意味」も考えず、「痛みをなくそうとする」
のはまずいことだと気づかなくてはいけません。
体に問題が起こっているから、痛くなるのです。
その問題を突き止めずに、痛み止めや薬などの治療で
痛みをごまかしていたりするとその体の問題が進行すると考えられます。
その問題とは、体の構造的な崩れです。
分かりやすく言いますと、体にガタが来ているのです。
体をビルに例えると、ビルの崩壊です。
例えば、腰痛の痛みというのは、ビルが崩れているというサインなのです。
痛みをなくしたいなら、ビルを建て直さないといけない。
それもすぐにです。ビルを立て直せというサインなのに、
痛みを和らげる目的の治療をしていると、ビルの崩壊は進みます。
すると、崩れた状態が日常となり、痛みも日常化します。
ちょっと無理をすると痛みがひどくなる。休んで痛みが弱くなるのを待つみたいなのを
繰り返します。
これが慢性化の道です。一旦、慢性化したら治りにくいのです。
沼にハマって抜け出すのが困難になります。
腰痛治療は基本的に痛みを和らげる目的です。
根本改善と謳っている治療院もありますが、ビルのところで説明しましたが、
体は自分で支えるものなので、自分が支え方が間違っているから、
ビルが崩れるのですから、自分の中に問題があるのです。
それを他人である治療家の先生にお願いするのはおかしいです。
治療家の先生は痛みを和らげるテクニックを持っているかもしれませんが、
崩れた骨格を立て直すことはできないはずです。
そうして、自分でやらないといけないものを先生にお願いしても
その場しのぎでしかないので、だんだんもう治らないと考えてしまうようになります。
そうして、【もう腰痛が治ることはない】という固定概念が出来上がります。
「すぐに姿勢が崩れるし、、、」
「腹筋や背筋も弱いだろうし、、、」
「腰痛治療にお金をかけたくないし、、、」
「ストレッチやセルフケアをやってもその場しのぎ」
「運動する体力もないなぁ~」
「何をするにも3日坊主」
「私って、意志が弱いし、」
「仕事辞めないと、治らない」
すると、このような考えになってしまいます。
✅ 私には、腰痛をコントロールするだけの力を持っていない
✅ 自分は腰痛に対して無力だ! 何も抵抗することもできない!
と考えてしまい、腰痛になる自分を受け入れ、腰痛が治ることなんてありえないものと考えてしまうようになる。
すると、腰痛の痛みがひどい時だけ、腰痛治療に頼り、痛みが引くと治療に行かなくなり、また痛くなると「治療に行く」を繰り返しながら、慢性腰痛というゾーンにどっぷり浸かってしまう。
【もう腰痛が治ることはない】という固定概念ができてしまうと大変です。
いったん、できてしまった固定概念が取り壊すことが難しくなります。 治すことより、ひどくならないようにするにはどうしたら良いか考えるようになります。
サーカスのゾウのように。ゾウは小さい頃、木に鎖でつながれて逃げられないという概念ができてしまっていて、大きく成長した今なら、木を引っこ抜いて逃げ出すことができるのに、分かっていない。
「腰痛を治したかったら、腰に負荷のかからない安全な動き方と姿勢の取り方をマスターすればいいだけの話しですよ。」と説明しても固定概念が邪魔して信じることができなくなってしまう。
自分の体に向き合うことはできなくなり、痛みが楽なることばかり目が行くようになり、根本から治ることとは違うことを選択してしまいます。
一番の問題は本人が主体となって、
体・骨格のバランスの取り方を学んで立て直す必要があると考えます。
他人に骨格構造を治してもらうことは基本的にできません。
奇跡を起こす先生がいるかもしれませんが、奇跡を願うより、
自分で、自分の体に起きている問題を理解することを学んで、課題を持ち、
体つくりに一から取り組むことが定石ではないでしょうか?
これが軸育でやりたいことです。
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